1/7ﾍﾟｰｼﾞ目 今年の夏は何度、最高気温を更新したのだろう 亜熱帯化する日本を象徴する様に寝苦しい日が続くある夜 俺は松戸が運転するエスデ○マの助手席にいた 携帯の着信音が狭い車内に鳴り響いている アメリカ発信のヒップホップを日本人がアレンジしたこの曲 ジャパニーズヒップホップと分類されたこの曲は小気味の良いリズムで俺と松戸の鼓膜を震わせていた …だが 軽快なリズムと反比例する様に、俺の背中には冷たい汗がつたう この着信音を設定したのは俺だ 音がおかしいわけでも 奇怪な声が入りこんでいるわけでもない 別におかしいところは何もない 携帯のディスプレイに表示されてるナンバーが自分の携帯番号であることをのぞけば… 080‐67XX‐0XX4 何度確認しても間違いなく俺の携帯番号だ そんなことがありえるのか？ …わからない… 先程からずっと俺の携帯に俺の携帯から電話が掛かってきているのだ なんで？ どうして？ その問いに答えてくれる者はいない ふと一昔前に話題になったホラー映画のタイトルを思い出した 確か、自分の番号から着信があり、ソレを受けた人間は数日後に死ぬ…そんな内容だった筈だ [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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