現代怪談vol.1

こけし
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ある夏のこと
僕は夏休みを満喫していた
宿題も半分以上終わりリビングでテレビをみてくつろいでいた

ふと時計を見ると7時

「腹減ったなぁ。お母さん早く帰ってこないかなぁ。」

と思った時 丁度親が帰ってきた

母は荷物をテーブルの上に降ろし 同時に一体のこけしを置いた

「なに?このこけし」

「あぁ、これ。お父さんが友達からもらってきたのよ」

それから何秒・・いや何分 そのこけしを見ていたのだろう

僕の目はなぜかこけしから離れなかった
すると暫くするうちに そのこけしの表情が悲しんでいるように見えた

「うわっっ」

僕の叫び声に父が不安げな表情で覗き込む

「どうした?」

「いや・・なんでもない」

本当はなんでもない筈がないのに
僕は心配させまいと無理やり笑顔を作った

夕飯ができたのだがなぜか食欲がわかない
さっきまではお腹がすいていたはずなのに・・・

・・・このこけしのせいだろうか・・・

そう思いながらも食事をとったが味なんてまるでわからない

「ねぇ、お父さん。なんでこんな気持ちの悪いこけしなんてもらってきたの?」

「仕方ないだろう。小学校時代からの友人のみやげなんだから・・・」

気持ち悪いといったのがまずかったのだろう
父の顔に不快な表情が広がった


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