現代怪談vol.1

こけし
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気のせいだろうか・・
二階にある自分の部屋に戻ろうとしたとき 視界の隅に入ったこけしの表情が怒っているように見えた
怖くなり急いで部屋に戻った
そしてベッドにもぐりこみ布団をかぶり震えながら

怒っているようにみえただけだ!
見えただけなんだ!

そう自分に言い聞かせた

暫くして冷静になると
暑くなってきた

布団から顔を出し一息つくと急に睡魔が襲ってきた

ふと目を覚まし
時計を見ると深夜2時・・・

嫌な時間に起きてしまったな・・

そう思いながら再び目を閉じるもぜんぜん眠くない
取りあえずトイレでも行こうと思い一階に下りた
用を足しているとき、不意にこけしのことを思い出してしまった

あれからかなり時間がたっているんだ。まさか あのこけしがまだテーブルの上にあるなんてことはないよな

喉の渇きを潤すために僕は恐る恐るリビングの明かりをつけ冷蔵庫へ向かおうとした
視界の隅にテーブルがうつったのだが こけしは無かった
安心して冷蔵庫から麦茶を取り出し飲んだ
こけしがないとはいっても深夜。
怖かったので急いで部屋に戻ろうと振り向いたとき・・・
消した覚えのないリビングの電気が・・消えている・・

暗闇の中
テーブルの上にボウッと光る何かがあった

こけしだ!!

しかもこっちを見ている
顔ははっきりと怒っている

「うわぁぁぁぁ」

僕は叫びながら急いでそのこけしをつかみ窓から投げ捨てた

そして逃げるように自分の部屋へ戻った

暫くすると・・・

・・・何かの音がする

コツッ・・ コツッ・・


寒気がする・・

コツッ・・ コツッ・・・

その足音は部屋の前で止まった

そして・・
コン・・コン・・とドアをノックする音が聞こえる

僕のうちはノックをする習慣など無い
父や母でないことは明確だった
だけど父か母だと思いたかった

コン・・ コン・・

また聞こえる
僕の心臓は恐怖で今にもとまりそうだった

ガタガタ震えながら
布団の中で震えていると
どこからとも無く声が聞こえた

「ねぇ・・遊ぼうよ・・」

すごい力で布団を奪われた

そこにいたのは・・
顔が半分つぶれた男の子だった


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