現代怪談vol.1

ドラ○もんの隠された話
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工場敷地は世界遺産に認定された「TOKYOドーム」というアンティークな建物で表すと72個分です。過去よくこの例えが使われていたと聞いたので。
テストは部屋が2つに分かれた建物で行っています。この説明では不十分でしょうがご了承下さい。
つまり強化アクリルガラスの仕切り壁を挟んで、チームスタッフとロボットがいるという事です。ロボット側の部屋はライン工場と繋がっていて完成したロボットが流れてきます。
テスト施設は全部で15ヶ所工場敷地内にあり、全て工場とつながっています。
おおまかな位置説明だと工場を拠点に四方にテスト施設がある形です。
まだ色々施設があるのですが、この話には関係ないので。強いて言えば、外れにある職員用の食堂のおばちゃんが「嫌な予感がする」と言って、当日欠勤したぐらいですかね…。


SN5860093の話ですが、その後ドウジンシスキーによって停止措置を施されました。

しかし、スパークは止まりませんでした。それどころか尚強くなりスタッフルームのコンピュータに被害が及びました。
メインモニターにエラーコード「404」がでた時点で、我々は事の大きさに気づきました。「404」とは「原因が見つからない」という事です。
電磁波などの影響ならこんな表示にはなりませんから。

そのスパークが何かわからなかったのです。
緊急避難を余儀なくされチームリーダーの私は「全員室外へ!!」と命令しました。
メンバーは5人いましたがみな冷静さを失いあわてふためいてましたね。


正直、「恐怖」でした。ロボットがスパークし目は真っ赤で…子供向ロボットの面影などありませんでしたから…

皆が避難した事を確認して最後に私が室外のドアへ走りました。
その時、振り向いたのはいけない事だったんでしょうか…

SN5860093が、こちらを見ていました。笑って…

避難した後、救助スタッフと災害対策チームを呼びました。…しかし、何も起きませんでした。
爆発してもおかしくない状況だったんですよ?緊迫した空気を何もなかったかのように、ライン工場の金属音がかすかに聞こえるだけでした。
私は何か化かされた気分でしたよ。

SN5860093ですが、事情を話した災害対策チームの方が中を確認してもらいましたが、いなかったそうです。「忽然と消えた」とでもいいましょうか。
カメラで確認しようにも我々が外に避難して数秒後の所で切れていました。
そして、SN5860093は、一度も私の方を向いてなどいませんでした。停止措置は確かにしたはずですので、錯覚だったのかと…

一応、上の人間にも報告しました。その後1ヶ月ほど私を含めあの場にいた5人は特別休暇を貰いました。
もちろん世間に公表する事もないと多額の…すいません、ここは勘弁して下さい。

報告の際、最高責任者である「ノビスケ」氏の言葉は忘れられません

━…やれやれ。つまらない欠陥品の悪魔でしたね。

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