現代怪談vol.1

階段を登る音
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「ここに来た時からだから…一年位前からかな。たまにさ、誰かが階段を登ってくる音が聞こえるんだ。それで小さくノックする音が聞こえるんだけど開けても誰もいないんだわ。まぁ そのおかげで今では階段を上がってくる音で誰か分かるようになったよ。あはは(笑)」


その瞬間
「うわぁ嘘くせぇ」
…との言葉が飛び交った


流石に【嘘っぱち】扱いされた俺は 少々カチンときた


「だったら飯食い終わったら 俺の部屋にこいよ。」


皆、興味を持ったのか更にテンションアゲアゲで俺の部屋に移動する事になった


皆で一時間程 俺の部屋で時間を潰していたら…

カツッ…カツッ…

と階段を登る音が聞こえてきた
そして誰かが部屋の前で止まり
小さなノックの音が部屋に響いた
コン…コン…


俺はいつもの事なので 焦るどころか 普通に漫画を読んでいたのだが みんなには刺激が強かったのか顔面蒼白だった


「おい、丸岡(仮名)。そこ開けてみろよ。誰もいねぇから。」

俺は、大阪出身の丸岡へドアを開ける様に促した

丸岡はおそるおそるドアを開けた…が、やはり誰もいない…

「お、おらん…」


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