1/1ページ目 彼女の瞳の中で、星が揺らめく。 寒空の下、吐息が白く染まる。頬は紅く染まる。 「あ、」 視線の先には流れ星。 須臾の合間に消えてしまう。 白が、赤を引き連れて紺を侵食していく。空の一部が切り取られたかのようだった。 薄れていく星の光。 半分になった月は沈んでいき、太陽が東方から顔をちらりと覗かせている。 消えた星は何処へ行くのだろうか。分かりきっているからこそ見失っているものがある。 無言で握られた手は氷のように冷たかった。 「中へ戻りましょう」 私達の居場所へ。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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